「人を大切にする」
~人材価値の最大化に向けた取り組み~ Respect for People

Concept

基本的な考え方

当社は、マテリアリティとして掲げた「人の価値の最大化」を推進するため、 2024年、社訓・企業理念等を踏まえて「求める人材像」と「目指す組織像」を制定し、その実現のために具体的な人 事戦略・諸施策を整理しました。 当社は、一人ひとりの「個の力」と個を活かす「組織の力」を融合させ、多様な人材が成長とやりがいを感じ、持てる力を発揮できる組織風土を醸成することで、人の価値の最大化を目指します。

JinzaiSoshiki

推進体制

人事に関する重点施策は、経営戦略会議またはその下部機関である人事政策委員会(ダイバー シティについてはサステナビリティ推進委員会、健康経営推進については中央安全衛生協議会)で議論・審議を行い決定し、事業の目指す方向性と人事戦略との整合を図り、推進する体制を整えています。

taisei

求める人材像と目指す組織像

当社を取り巻く社内外の環境は大きく変化してきており、「人」と「組織」のあるべき姿も変わりつつあります。また、多様な人材がそれぞれの価値を最大限に高めることがより求められます。 当社が将来にわたり社会に必要とされる会社であり続けるために、大切にしている価値観・行動を「求める人材像」と「目指す組織像」にまとめました。これを礎に、一貫性のある人事戦略・ 諸施策を通じて働きがいのある職場を実現していきます。

jinzai
soshiki

取り組みと実行施策

人材の確保と育成

 2023年度は、求める人材像と目指す組織像の策定を行いました。策定した求める人材像を礎とし、人事制度と人材育成の連動を高めるために、教育体系の整備や研修内容の見直しを実施していきます。また、従業員意識調査の結果ではキャリアに関するスコアに課題があり、自律的なキャリア形成に繋がる施策として、40代総合職を対象としたキャリア研修を実施しました。キャリア採用活動では、2024年度にクラウドを活用したリファレル採用を開始しました。

ダイバーシティ推進

 2021年度に発足したダイバーシティ推進プロジェクトを中心に、2023年度は、女性リーダー研修、管理職向けダイバーシティ研修、仕事と育児の両立支援セミナーの開催、労使共催イベントとして親子クッキング教室等を実施いたしました。2026中計では、ダイバーシティ推進の取り組みをグループ会社にも展開していきます。なお、ダイバーシティ推進プロジェクトは、サステナビリティ推進委員会に統合して分科会活動での推進体制に変更をいたしました。

働き方改革

 2018年度よりスタートしたSmart Work Projectでは、これまで在宅勤務制度やコア無しフレックス制度の導入など、多様で柔軟な働き方を促進する取り組みや、総労働時間の削減や年休取得促進など、ワークライフバランス向上の取り組みを労使で一体となって取り組んできました。これまでの取り組みにより一定の成果を得る事が出来たため、Smart Work Project2023年度で発展的解消をし、今後の働き方改革の取り組みは、DX推進とエンゲージメント向上に向けた取り組みを加速していきます。

人事制度改革

 2023年度は、年功要素を減らし貢献に応じたメリハリのある仕組みとなるよう管理職の人事制度改定を実施しました。これに引き続き、組合員の人事制度についても、策定した求める人材像・目指す組織像の実現に向け、等級制度・評価制度・賃金制度の見直しなど、人事制度改革の取り組みを進めていきます。
 また、ベースアップや諸手当、福利厚生の拡充を通じた人への投資も強化しています。2023年度は公的資格等を保有する人材に支給するライセンス手当制度を大幅に拡充しました。また、2024年4月には大幅なベースアップも実施しております。

安全・安心な職場づくり

 女性や高年齢者を含めた従業員が安全・安心に働ける職場作りと多様性の推進を目指して、各工場における重筋作業の軽減を目指した取り組みを強化しています。健康推進の取り組みでは、2023年度はメンタルヘルス教育や健康イベントの開催、食育活動等を実施しています。また、ハラスメント撲滅に向けて、コンプライアンス通信の発行等による情報発信やハラスメントに関するテーマ別研修、コンプライアンス意識調査を毎年実施しており、法令および企業倫理を順守するための啓発を行っています。

指標および目標

モニタリングすべき指標と目指すべき姿(目標)については、従来から管理している指標の集計方法や集計項目を見直し、さらなる開示を今後検討していきます。

分類 指標 実績 2030年度目標
女性活躍推進 女性管理職比率 2.8% 5%
総合職新卒採用における女性採用比率 11.1% 20%
男性の育児休業取得率 47.2% 60%
エンゲージメント エンゲージメント診断結果 67.1pt 75.0pt

 

※実績と目標は当社の状況のみとなります。
※女性管理職比率、総合職新卒採用における女性採用比率は 2024年4月1日における実績となります。男性の育児休業取得率、エンゲージメント診断結果は 2023年度の実績となります。
※当社で実施するエンゲージメント診断は、従業員体験 (Employee Experience) に着目した調査で満点を 100 とします。調査対象は特定の従業員のみとなります