トップからのご挨拶 Top Message

GREETINGS

社長挨拶

ニッパツは、1939年に自動車用懸架ばね工場を興して以来、自動車産業とともに成長を続け、今や情報通信、産業・生活の分野に業容を拡大しています。歴史を振り返ってみると、1963年に自動車部品メーカーとして先駆けてタイに進出したことも、現在の当社に至る象徴的なできごとの一つと言えます。このとき設立した「タイニッパツ」は、複数拠点で自動車用の懸架ばね・シート、精密ばね各事業に業容を拡大し、さらに2006年にHDD用サスペンションの量産を開始、今日、当社グループの最重要拠点となっています。
ニッパツは、世界的な同時不況やパンデミックの中でも挑戦を止めることなく、成長をつづけてきました。その結果、グローバルシェアNo.1の商品も数多く保有しています。そしておかげさまで2019年、当社は創立80周年の節目を迎えることができました。引き続き90周年、100周年を目指し、その先もさらなる企業価値の向上に取り組んでいきます。

現在、当社グループを取り巻く事業環境は大きな変化を続けています。この中で私たちが新たな価値を提供し続けていくために、当社には「変えること」「変えてはならないこと」があります。

変えることの一つは「地球環境保全」に向けた取り組みです。ニッパツグループは、2039年までのカーボンニュートラルの達成と産業廃棄物ゼロの実現を宣言しました。各生産設備や工程の見直しを行い、エネルギー使用量の削減やCO2排出量の削減、再生可能エネルギー使用比率の向上など、目標に向けた活動を推進していきます。
もう一つの変えることが、スピードアップです。めまぐるしく変化する経営環境下で、事業のスピードが極めて重要になっています。キーパーツメーカーとしてお客様のニーズを先取りした動きをすべく、社内にも「巧遅拙速」の呼びかけを進めているところです。

変えてはならないことは、情熱を持った従業員を大切にすることです。新規事業分野の開拓や、新たな付加価値の提供を当社が続けていくためには、従業員の力が必要不可欠です。ニッパツには、従業員の「やりたい」「やり続けたい」という熱意を持った姿勢を、後押しする風土があります。私たちは、これを大切に守っていきます。多様な従業員が働きやすさと働きがいを感じ、そこから生まれる原動力は人の価値を上げます。人を最も貴重な財産と捉え、その原動力を最大限に生かすことで企業の価値をあげ、持続的な成長につなげていきます。

代表取締役社長茅本隆司
代表取締役社長

ニッパツグループはこれからも「なくてはならないキーパーツ」を生み出し続け、お客様から製品・技術に対する信頼を得ながら、持続可能な社会の実現と社会課題の解決に貢献していきます。今後とも皆様の一層のご指導、ご支援を賜りますよう心からお願い申し上げます。

茅本隆司