品質保証マネジメント Quality Assurance

高品質の製品をお客様に提供するとともに、納期・コストの対応についても常にレベルアップを図り、「お客様満足度」のさらなる向上を目指しています。

INITIATIVES FOR QUALITY ASSURANCE

品質保証への取り組み

お客様視点に立った品質風土の醸成を通して、適正な品質の製品をお客様に提供するとともに、定められた納期・目標とされるコストへの対応についても常にグローバルで「お客様満足度」を高いレベルで継続することを目指しています。

QUALITY ASSURANCE

品質保証

さらなるお客様の満足度向上をめざして、開発・設計から生産にいたるまで
「品質優先」のものづくりを進めています。

品質優先のものづくりは、ニッパツにとって最も重要な使命です。全世界に通用する品質保証システムを確立するために、ニッパツグループ全体でISO9000シリーズ、IATF16949の認証取得に取り組んでいます。そして、ものづくりのあらゆる段階で品質向上の活動を行い、お客様の満足度向上に努めています。

開発・設計段階では、高品質の製品をつくるために各種未然防止手法の活用と十分な評価を行っています。生産準備段階では、最新の設備と最適な生産システムにより、スムーズでトラブルのない立ち上がりに努めています。

さらに新技術の導入を積極的に行い、常に品質レベル向上を追及しています。また、FMEAや設計審査、各工程の品質確認、さらに信頼性試験などあらゆる角度から徹底した品質評価と品質の改善を実施し、一貫した品質保証を行っています。

ばねコイリング

HDD用サスペンションのカメラ検査

金型設計

QUALITY POLICY

品質方針

世界トップ水準の品質提供によりお客様満足度向上をグローバルで達成する。

重点施策と具体的な取り組み

(1)ガバナンス強化を通した品質風土の醸成と品質コンプライアンスの順守

  1. 変化点管理と決めたルールに焦点を当てた自主点検と監査の継続

  2. 設計プロセスまで遡った品質を造り込む意識の浸透と体制の強化

  3. 困りごとの解決に正面から取り組み、揺るがない品質第一の原点に戻った風土の醸成

(2)検証力向上による重要品質案件への対応

  1. 前提条件や図面記載内容における保証範囲と設計根拠の明確化

  2. 重要品質案件発生時の迅速な初動対応と収束後の未然防止活動の実践

  3. 開発プロセスにおけるばらつきを含めた製品の実力値の明確化と第三者視点による検証

(3)再発・未然防止活動による納入・社内不良の低減

  1. 初期流動管理プロセスや工程変更プロセスなどの節目管理と変化点管理の確実な実施

  2. 開発段階の製品ばらつきの影響把握と設計製造へのフィードバック

  3. 組織横断的な品質情報の共有化促進とデータを分析する基盤技術の向上

EVALUATION FROM CUSTOMERS

お客様からの評価(2021~2022年度)

国内

  • SUBARU 品質生産協力賞

  • 日産自動車 優良品質 感謝状

  • 本田技研工業 優良感謝賞(品質部門)

  • ダイハツ工業 品質優秀賞

  • 三菱自動車工業 品質優秀賞

  • アイシン 品質優秀賞

  • ジヤトコ Regional品質賞

  • エクセディ 品質優良賞

海外

  • J.D.Power HIGHEST SEAT SATISFACTION(SUBARU FORESTER)

  • Toyota Motor North America Quality Achievement(SEAT)

  • TOYOTA Kilroska Motor Zero PPM & Quality Certification 

  • Nissan North America Regional Supplier Quality Award

  • 本田汽車零部件製造有限公司 品質優秀賞

  • HINO Motors Thailand  Best Quality Performance, Gold Award

  • Western Digital  Best Overall Supplier

  • General Motors Quality Award

お客様からの受賞事例の一部

Manufacturing that prioritizes quality

「品質優先」のものづくり

品質優先のものづくりは、当社グループにとって最も重要な使命です。ものづくりのあらゆる段階で品質の管理を行い、お客様の満足度向上に努めています。

アキュムレータ

画像処理技術を用いたアキュムレータ全数検査

アキュムレータは、電動車に活用されている高圧ガス部品です。
溶接組立製品であるため、組立後に内側を確認することができません。
そのため最新の自動組立ラインでは、組立直前に高い画像処理技術を用いた全数検査を行っており、信頼性の高いものづくりで、品質を保証しています。

視線の滞在時間を調査する例

視線計測技術を活用した高精度の目視外観検査

昨今は製品の多様化、小型化により高難易度の目視検査が多く、検査員には非常に高度な技能が求められます。多数の検査員で技能のバラつきがないより高精度な目視外観検査を実現するため、視線計測技術を活用して検査員の熟練化を図っています。
具体的には検査員の技能(視線の軌跡・スピード・滞在時間)を可視化することで、検査手順の評価を図り、的確なトレーニングを実践します。高い要求品質を確実に担保するため、新しい技術を取り入れて、検査員の技能向上に取り組んでいます。

QC CIRCLE ACTIVITIES

QCサークル活動

当社では、1965年より社員の創意と相互啓発による職場の改善活動として、QC手法を使った小集団でのQCサークル活動を推進してきました。QCサークル大会は1966年に「第1回全日発QC効果事例発表会」として開催して以来、1978年から名称を全ニッパツNHKサークル大会に変更して継続して開催しています。

コロナ感染拡大により、2020年度~2022年度のビデオ審査やオンライン発表を経て、2023年度は集合人数を制限して4年ぶりの面直開催となりました。

QCサークル活動はグループ会社でも積極的な活動を行っており、国内では東西2ブロックの地方大会と上位8サークルによる全国大会が行われています。また海外ではタイニッパツ全社大会や中国国内大会が盛んで、それぞれ1サークルが全ニッパツNHKサークル大会にて成果を発表、過去には最優秀賞を獲得したこともあるほど高いレベルの活動を行っています。 

1966年 第一回全日発QC効果事例発表会

2023年 開会挨拶をする茅本社長

FOSTERING A CULTURE OF QUALITY

品質風土の醸成

品質管理と言うと「モノの品質管理技術」に偏りがちですが、「品質をつくりこむのは人」との考え方から、一般的な品質管理技術の教育に加え、「品質風土の醸成に向けた意識高揚」を掲げた教育にも力を入れています。新入社員、中堅社員、管理・監督職といった階層別に教育を行うしくみの中では、品質管理技術ではなく、それぞれの立場で「お客様の声を聞き、満足度の高い商品を提供する」と言った考え方に主眼を置いたものとしています。また、知識の裾野を広げると言う観点から、集合教育だけでなく、いつでも、誰でも、どこでも視聴が可能なオンデマンドコンテンツにも力を入れています。

品質が良い・悪いはお客様が決める

  1. 品質が良いもの

  2. お客様に満足していただけるもの
    =お客様が決める

  3. 特定の性能や値段だけでは決まらない

(2023年 新入社員向け品質管理教育)

STRENGTHENING GROUP GOVERNANCE

グループガバナンスの強化

当社グループは、生産拠点ごとに品質保証体制を構築し、品質管理や監査、改善活動を精力的に進めています。また、本社品質管理部門が独自の監査を定期的に国内全生産拠点で行っています。これらの品質保証に関わる体制や活動が適正に実施されているかを確認、いわゆる「監査業務の監査」を実施し、不十分な場合は速やかに是正を行うように指導をしています。さらに品質管理部門とコンプライアンスを司るCSR部門が連携し、グループ全体の品質風土の醸成に向けた活動も継続的に行っています。ニッパツグループでは、こうした数々の取り組みを重ねて実施することで強固なグループガバナンスを形成し、すべての生産拠点で適正な品質へとつながるものづくりを行っています。

Acquisition status of international certification

国際認証の取得状況