サプライチェーンマネジメント Supply Chain Management

購入品調達にあたっての基本方針を制定するとともに、自社ガイドラインに基づくグリーン調達を推進しています。

BASIC PROCUREMENT POLICY

調達基本方針

当社は購入品調達において「相互信頼に基づく長期的パートナーシップの構築」「公正かつオープンな調達」「コンプライアンスと機密保持」という3 つの基本方針に則り、お取引先様から調達しています。そのうえで、サプライチェーン全体で持続可能性に配慮した事業活動を行う観点から、「ニッパツグループCSR 調達ガイドライン」や「グリーン調達ガイドライン」を制定し、それぞれお取引先様へ周知をしています。

購入品調達の基本方針

POLICY 相互信頼に基づく長期的パートナーシップの構築

相互の努力と公正なお取引を通じて、ベストパートナーとしての長期的な信頼関係を構築し、お互いが発展することを目指しています。

POLICY 公正かつオープンな
調達

当社は、国籍、規模、系列等を問わず、オープンな参入機会を提供し、品質、価格、サービス、技術力、開発力を総合的に勘案してお取引先を選定しています。

POLICY コンプライアンスと
機密保持

すべての調達活動においては、コンプライアンス(法令、就業規則、企業倫理、社会規範の遵守)を前提とします。また、お取引先様を通じ知り得た機密情報は、ご承諾なしには第三者に開示いたしません。

NHK SPRING GROUP SUSTAINABILITY PROCUREMENT GUIDELINE

ニッパツグループサステナビリティ調達ガイドライン

社会の持続的な発展のためには企業は自社内のみならず、サプライチェーン全体について環境保全や人権尊重などのサステナビリティ課題の解決に取り組んでいくことが不可欠と考えています。その取り組みをさらに強化し実効性を高めるべく、近年の外部環境および社会要請の変化を踏まえ、2025年に「CSR調達ガイドライン」から「サステナビリティ調達ガイドライン」へ内容を刷新しました。
具体的には、国際規範や当社の事業に関連する業界団体ガイドラインなどと照らし、また、お取引先様と協働しながらサプライチェーン全体でサステナビリティへの取組みを強化できるよう、内容を充実しています。
今後は、主要なお取引先様に対する本ガイドラインの理解浸透のための説明会やセルフアセスメントの実施を予定しています。

GREEN PROCUREMENT

グリーン調達

当社は、購入品調達の基本方針に基づき「グリーン調達ガイドライン」を設定し、環境に配慮した企業からの環境負荷の少ない製品の調達に努めています。お取引先様の皆様との連携によって、製品の設計・生産・廃棄に至るすべての段階を通して環境負荷物質の管理を推進するとともに、廃棄物を含めて環境負荷の削減を図っています。化学物質のサプライチェーン連絡および海外の法令対応がますます重要になってきたことから、2024年12月に内容を一部刷新しました。

human rights

サプライチェーンの人権尊重への取り組み

世界的なサステナビリティへの関心の高まりを背景に、企業に対して人権に配慮した事業活動が強く求められています。
2022 年9 月には経済産業省より「責任あるサプライチェーンなどにおける人権尊重のためのガイドライン」が制定され、サプライチェーン全体での人権への配慮が求められるようになりました。
こうした外部環境の変化を踏まえ、当社は2024 年8 月に「ニッパツグループ人権方針」を定め、当社グループのサプライチェーン上における人権尊重の取り組みを推進しています。

責任ある鉱物調達への対応

当社は、鉱物資源の採掘に関し、コンゴやその周辺諸国において採掘されている紛争鉱物の問題への取り組みとして、紛争鉱物対応方針を策定しています。この方針にもとづき、ビジネスパートナーに対して、責任ある資源・原材料調達をお願いするとともに、年1 回、CMRT およびEMRT を用いた紛争鉱物調査を実施しています。

Initiatives to realize fair transactions

適正取引の実現に向けた取り組み

当社は2026 中期経営計画のグループ基本方針の一つに「ちゃんと買ってちゃんと造って ちゃんと売る」を掲げています。このうち「ちゃんと買って」については、自動車部品工業会(JAPIA)の会員企業の一員として、経済産業省が自動車産業における公正な競争と競争力強化の一環として策定した自動車産業適正取引ガイドラインに基づき、日本自動車工業会と連携し、取引適正化のために、以下に掲げる取り組みを進めています。



お取引先様とのエンゲージメントの強化

2024 2 〜3 月に取引を行っている全お取引先様へ、当社社長名で「ニッパツグループの適正取引実現に向けた取り組みにつきまして」(以下、「本レター」)を発送しました。当社が適正取引推進、適切な価格転嫁に取り組んでいくことをお伝えすることで、取引適正化に対する当社の姿勢をご理解いただき、意識の共有・強化を目的としています。今後は、本レターにもとづき、労務費や原材料費、エネルギーコストなどのコスト上昇分を取引価格へ順次反映していきます。また、当社グループ内の調達担当者への啓発を目的に2024 2 月・8 月にWEB 説明会を開催し、350 名強の受講がありました。今後もグループ全体としてお取引先様への適正な取引価格への見直しを働きかけていきます。

振込手数料の当社負担

下請事業者への支払方法は2022 11 月末より現金振込へ切り替えていますが、振込手数料について2023 10 月より一律当社負担としました。こうした活動を通して、下請事業者の事業活動の一助となる取り組みを行っています。

グループ内体制の整備と仕組みづくり

内部監査部が実施している定期監査時に併せて、下請法などの監査を購買本部が実施しています。他の監査同様に指摘事項が完結するまでフォローすることで、適切な下請取引の遂行を確認しています。

購買会議の開催

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グループ購買会議で購買・調達業務の担当者へ啓発を実施

グループ購買力およびコミュニケーション強化を目的に2012年より「ニッパツグループ購買会議」を開催しています。同会議にはグループ各社の調達管理者が参加し、年1 回、調達方法や価格分析・低減方法などについて協議するほか、鋼材価格情報について情報共有を行っています。その中で下請法、下請中小企業振興法に関する説明についても毎回時間をもうけ、法律の変更内容や監査での指摘事項の横展開などをし、ニッパツグループ全体での順守に努めています。

BCM initiatives

BCMの取り組み

災害時にあってもいち早く復旧し安定供給を果たすことは、当社に課せられた社会的使命の一つであると考えています。しかし、そのためには当社だけではなく、お取引先様の皆様とも一体となった早期復旧が求められます。当社はセコムの安否確認サービスを導入して、大規模自然災害発生時におけるサプライチェーンへの影響の速やかな把握を進めており、災害からの早期復旧および安定供給の確保に役立てています。